2016年1月28日 (木)

硬質レジン臼歯(人工歯)

硬質レジン人工歯、「形態がこのメーカーはちょっと?」とか「色調がちょっと?」とか「摩耗し易い…」、
「プラークが付き易い」等で使ってみては止めたり等々で在庫がいつの間にか各種膨らんでしまった。
結局、硬質レジン歯はそこそこ摩耗する。中には極端に摩耗し易いものも有るが摩耗し難いものを選ぶ
場合は陶歯を使うしか無いのではと思う。また、N社の硬質レジン歯が硬くて摩耗し難いのではと云う
話で使い出したがやはり摩耗は大差ないように感じるしプラークの付き易さは I 社の物より付き易い感
じである。下段の写真は2ー3か月使用した物だが摩耗もするしプラークもべったり付いている。

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Rimg1564

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2015年2月27日 (金)

無理 !

総義歯のケースが出た。模型を見て固まった。保険で対応といってもこの模型では何ともしようがない。臼後結節
も出ていないし頬棚も分からない。バイトも取り敢えずのワックスの固まりである。咬合器にも安定して付けられ
ない。一般的にはこんな状態で出て来たケースが処理されているのか?これではまともな義歯は出来ない。今まで
歯科医院に勤務した経験からもあり得ない模型だ。不適合の義歯を入れていて、義歯安定剤で保たせていた為か?
床粘膜が安定していないし。口が開かないのか印象も採れてない。歯科医の先生と患者の相性が悪いのか?患者と
のコミニケーションがうまくとれないケースなのか?どうもやっつけ仕事の様にも見える。少なくとも旧義歯を延
長したり床の形態を即重を足したり削ったりしながら調整して粘膜のコンディションを整えたりしてから印象して
欲しいものだ。いきなり完成は無理なので、標準的な咬合高径に近い高さにバイトを上げ、取り敢えず排列して試
適してもらい咬座印象と咬合採得をしてもらった。咬座印象後、床の当たる所をマークし模型を調整して、いくら
かましな模型になった。完成後、義歯安定剤は使わずティッシュコンディショナーを使ってもらうのがいいかもし
れない。そして数年後床粘膜が落ち着いてから再挑戦すべきだろう。最近高齢者の総義歯、顎堤の吸収が激しく難
症例が多く対応に苦慮するという話が多いが、元になる印象が不十分では何ともやりようがない。

A

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2014年1月23日 (木)

バイトを上げたいが・・・・

上顎の義歯が歯槽頂の部分で破折して困るので金属床にしてなんとかしようとしたケース。完全にすれ違いで、下
顎の前歯が上顎に食い込んでいて前歯を前突に排列しなければならない。バイトを上げれば前歯の歯軸を起こして
通常の排列ができて諸々の問題点は解決するのではと思われた。バイトを上げませんかと提案したが、上げて様子
を見てみたら、またもとに戻ってしまったという事で、これで行く事になった。


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2013年5月19日 (日)

総義歯の形態

下図左の状態で完成して適合バッチリだろうと思いきや、小臼歯や前歯の排列位置が顎堤から外れているから義

歯がパカパカ落ちてしまうということでいきなりクレームである。印象の通りに作ったから何とも言いようがな
い。しかしなんとかしなければと唇側と頬側に右の図のようにワックスを盛ってみた。咬座印象した物が適合悪
いわけはないはずだがどうしてだろうか・・・・

上下別々に作成していたので下顎の状態が上顎製作時には分からなかったが下顎の模型と咬合床をみて頬棚と頬
側の外斜線の位置からしてひょっとしたらと上顎を下顎の大きさに合わせて盛ってみた。歯槽頂と歯牙の位置の
みによることだけで義歯の安定を図ることはできない。口輪筋や頬筋による外側からのサポートも重要である。
義歯の唇側や頬側を異物感の無いようにと小さくしすぎるとサポートが得られなく不安定になる。このケースで
は頬側と唇側に厚みを持たせて頬筋と口輪筋のサポートで安定が図られたと思われる。


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左:最初の床縁の状態 右:ワックスを盛り咬座印象した辺縁の状態

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新しい模型に最初に作った義歯を入れてみた唇側から頬側まで豊隆が不足している。
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修正の前と後
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2010年3月26日 (金)

例外

義歯の作り直しであるが、異常に大きく排列しなければならないケース。小臼歯を一歯余分に並べて16
歯並べた。これでも前歯は切端咬合(患者の希望)まで前に出せなかった(口輪筋に押されて不安定にな
るため)、欠損した顎堤の大きさは普通のようにも見れるが(最下図)排列位置は顎堤から大きく外れて
いる。

Ssc_0303

Ssc_0302_2

Ssc_0301
石膏模型と配列状態を合成してみました。

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2009年2月 3日 (火)

ノンクラスプデンチャー

歯科技工の2月号にノンクラスプデンチャーの記事があるが、そもそも使用材料の問題ではないだろうと思う。発想自体がパーシャルデンチャーに於ける支持、把持、維持といった基本原則の上に立脚してない事が問題である。PMMAでレストを作って咬合圧に耐えられるのか?レスト無しで義歯を作ってどうなるのかの考察が無い。クラウンを作成するときにはエマージェンスプロファイルがどうのこうのというくせに、敏感な歯肉を平気でレジンで覆ってしまう発想はいただけない。支持、把持、維持(Support,Bracing,Retention)についてS.>B.>R.と言われるくらい"S."は重要な要素である。折しも日本歯科評論の2月号に「有床義歯の装着で顎堤は吸収する?」と言う論文がある、現在まで有床義歯の装着による顎堤の吸収に関するEvidenceは無いとしているが、臨床家は有床義歯装着後、顎堤が吸収してくるという心証を持っているようにも述べている。商業誌とはいえノンクラスプデンチャーを使った弊害に関する記事を載せるべきではないだろうか。

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2009年1月29日 (木)

総義歯考5

しつこく、総義歯です。前述のケース石膏義歯にして分割してみました、顎堤の状態と人工歯の位置関
係がよくわかると思います。a:正中、矢状断 b:4-4断 c:5-5断 d:6-6断 e:7-7断です。

Gisi_1

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2009年1月25日 (日)

総義歯考4

たまたまこんなケースがありました。
BPSテクニックから見れば物足りない所だらけだと思いますが・・・・

スナップの模型、これでバイトを取り咬合器装着をして仮排列、試適をする。
Dsc_38401Dsc_38411

咬座印象後の状態
Dsc_38121Dsc_38101Dsc_38111
印象材が抜けて強く当たっていると思われる所は削除調整して再印象していただけるともっと良いと思
われるが・・・・

模型の状態、下顎の模型は写真を撮り忘れたので埋没時に撮りました・・・・(^^ゞ
Dsc_38381Dsc_38391

上顎皺襞部レリーフ、下顎は軟性レジンをを使用
重合完成、歯肉形成はこれでは国家試験で点数が付かないとは思われるが・・・・(笑い)
Dsc_38531Dsc_38431Dsc_38451

模型に排列の状態を重ねて見ました。
Dsc_383811
気になったので、セット時
に立ち会ってきました。
情報として最初から上顎フ
ラビーの話は伝わってませ
んでしたが模型からフラビ
ーではなかろうかというこ
とで作業をしましたやはり、
ひどいフラビーでしたが、
取り敢えず患者様には満足
をしていただきました下顎
も顎堤がそこそこあるよう
に見えるのですが、石膏デ
ンチャーにして確認してみ
た所、かなりフラットでし
た。

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2009年1月20日 (火)

総義歯考3

では、具体的にはどうするか?・・・・ 床を大きくするのではなく豊隆を持たせる


File03841

前歯部はどこに排列するか?・・・・・ 切歯乳頭、口蓋皺襞を基準に決める

File03851

前歯の切縁の位置は?・・・・・  床縁から約18-20ミリのところにする

File03861File03871

などである。下の2図はDie Ausbildung zum Zahntechnicherより

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2009年1月13日 (火)

総義歯考2

唇、頬、舌に囲まれた義歯の入るべき空間を考えてみると
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実際に人工歯を排列し、歯肉形成をすると
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この書籍の中には上下総義歯で大口を開いてリンゴをかじっている写真が載っています・・・・・

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